2008-01-01から1年間の記事一覧
濃淡まだらに並んだ玉子から、特に赤いのを取る。 表面にペンを走らせる内、殻の中からの視線に気付く。 描いた線は、どんな風に見えるのだろうか。 透かす光の中…静脈と映るだろうか、亀裂とも映るだろうか。 それは知ろうにも、割った途端に消える視界だ。…
発売日をスタート地点とすれば、お知らせするのが遅きに失するのですが…出ました文化雑誌“Live at suzukimagazine vol.002”。 編集さんのアレンジ介して、漫画家 クマリネさんとの共作で参加しています。 自分の手も入っている作品であるのに、その仕上がり…
医者に行っても尾を引く歯痛に、鎮痛剤漬けの数週間。 招待もらうまで、知らなかったTapeの来日。 JOHANは2月にSTEN SANDELL TRIOのメンバーとしても来日しているから、意外に近所で活動しているんじゃないかと錯覚する間隔。 近所であったとしても、機会逃…
伊出立前に抱えていたはずの執着が、日本に戻ってみると、憑きものが落ちたかのように抜けていることに気付く。 10月2日。 下校する学生の波を遡るようにして向かう和光大学、アンデパンダン展。 これを目的と訪ねた佐藤実さんの作品は、微かな現象を切断面…
22日。 地図を見ていたらVia Fabio Filziという通りに聞き覚えがあり、なにかあるやもと午前中にミラノ中央駅から歩いてみることにする。 中央駅は、通勤通学観光での賑わいにボロボロになりはしないかと不安になるほどの壮麗さ。 ほとんど、権謀渦巻く御殿…
20日。 中古レコード屋があったはずと聞いて、足を伸ばすナヴィリオ運河沿い。 催して仕方なく入る駅の有料便所…愛想の良いおばさんが、それこそ我が部屋のごとくきれいに飾っていて、それはそれで利用の甲斐はあったかも。 チョコかキャンディも貰えるんだ…
ふと、昔好きだった人の名前を検索してみたら、一件の結果に当たる。 頁に記載されたプロフィールは確かにその人のもの。 ただポートレートに写る姿には思い当たる節がない。 そもそも顔を思い出せずにいたのだけれど、全くと言って良いほど記憶に繋がらない…
この猛暑の下、Tシャツを着た犬が行く。 お願いだ、せめて毛皮の下に着込んでくれ、見るからに暑っ苦しい。 * BEAMS Tから、新デザインのTシャツがリリースされます。 店頭、WEBで確かめてもらえたら。 追って、都内ミュージアムショップ等に別デザイン別…
まさか、自分で自分を罠に落し込めるなんて、思ってもみなかった。 もう、身動きも出来ず、声も出せないところまで追い詰められている。 笑い草だ。 描くに他ない者が、それ以上を望んだ罰か。 もう好い加減、ヒトでないことに観念しろということか。 ヒトに…
線も言葉も尽きるまで描いて、意識が途切れる日が続いている。 25日。 この日も15時までは制作…それから急いで出掛ける。 猛暑やなにやらにのぼせる頭で、電車の中で出来る作業は早々に済ませ、あとは一眠りと決め込むが、意識騒がしく叶わない。 向かうは、…
ナポリタンが好物なのは米飯に合うから…と決め込んでいたけれど、思い返してみれば、子供の頃はそれ単品でもう満足だった。 代わりにというか、出されたものに更にケチャップを加えるのを習慣として。 そのせいで、タバスコとかけ違えたのは、どこでの話だっ…
雨線は針。 小糠の内にと、急ぐ道の途中で貫かれ。 駅へと抜ける広場で身動き出来なくなる。 光と空気が沈むにつれ太くなる針を浴び続ける。
書き滞っていることの山を尻目に、今日のこと。 9月の展示に備えての映像撮影。 場所は制作現場たるウチなのだけれど、晴・曇・雨を目紛るしく繰る天気に揃っての食事と、ちょっとしたピクニックみたいになって。 糧はカレーとパンケーキと会話、歩みは鏡の…
雨は誰の上にも降る…というのは、おそらく間違っている。 あれだけ落ちてきている雨滴を、一粒も受けれない者もいるのだ、きっと。 だからといって、それで世の不平等を説こうというのではない。 状況それぞれに誰かの特殊性が顕わになるのだとしたら、個が…
摘んだ花を大事に箱に仕舞い込んでも、色は長くは応えてくれない。 密封を完璧とする箱などないのだから、時間の浸食は阻めまい。 もいだ首は萎れるに任せる。 では、仕舞い込んでいたのが‘花’という言葉であったならば。 それでも化けて響くかは、さて、開…
ディレイが効き過ぎているこの日記。 さりとて、リアルタイムで実況などは出来ないのだから、時差もまた味…とは、また言うに事欠いて。 呆れてやってください。 4月22日。 Tシャツの試作確認と目論み事に集う飯田橋。 はい、そうです、久々にTシャツ新柄…
うちから見て最寄りと呼べそうな駅は3つある。 いずれもに自転車で30分ほど掛かるのだから、最寄りはないのかもしれないのだけれど。 その内の1つには、駅前に卵焼き屋が。 寿司屋等料理店への卸しが主なのだろうけれど、工場みたいな軒先で厚焼き卵を小売…
4月4日。 マネージメントとの最強タッグで向かう、錦糸町のとある企業。 線を描き暮らすためには、可能性の分岐を幾枝にも割いていかないと。 既存のシステム利用しては、見えた先でどん詰まり。 猿真似では、スケールが小さくなるばかりだということ。 自…
雨の気配する曇天…とはいっても、好奇心挫くほどではない。 WEB上で躓いた音を確かめに出掛ける、3月23日。 些か渋っているのは懐不如意だからで、まずは音盤処分して軍資金調達。 それを得た端から再びにレコード買って崩してしまう体たらく。 手にしたの…
すぐそばで海が黒い水面を見せているからか、やけに暗く感じる横浜の夜。 蛍光灯明滅する展示/ライブに備えては、絶好の夜かな。 2月16日BankART StudioNYK ホール、伊東篤宏“SOUND & OBJECTS”。 各日異なるセットでの演奏伴う、2日間のみの贅沢な展示。 …
データ入稿で、活版作製が出来るそうです。 テレビで紹介されていたスイスの時計メーカーも、コンピューターで描いた設計図を職人の手が形へと仕上げていました。 デジタルとアナログの面白いちぐはぐ。 考えてみれば、データをプリントアウトするのも、プロ…
前夜の予報が外れるよう願うも、そうそう上手くはいかず、明けて大雪の4日。 雨風に泣かされることはあっても、雪に阻まれるのは何年振りだろう。 北欧からの来訪者に会いに行くのだから似合いの風景かと、覚悟決めて出掛ける。 さすがに駅まで自転車でとは…
最寄り駅の2つ3つ隣りとはいっても、用事もなく降りたことのない駅。 ふとしたことから中古レコード屋があることを知り、出掛けてみることにする。 うらびれた商店街の更に路地を入ったところ、焼けているのは看板の色彩ばかりではなさそうな店。 どこかで…
景色にどこか焦がれながら、実際に雪に降られるのは危ぶむちぐはぐ。 なんのことはない、天気予報は外れて保ちそうな空。 予定通りに出掛ける21日。 年末に目を付けていたNAUXのアルバム入手に、吉祥寺の中古盤店を周って。 モノクロの明暗の中にフェンスの…
用事のいずれもに綴りは纏わるもので、それこれ片付けるだけで億劫になってしまう。 結果、滞るのがここ。 凝りを解すように文字が紡げないものか。 今はまず、記憶を解かなければならないのだけれど。 10月31日。 会場が美容院とあって、不定な閉店時間を待…