2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

触れる端から消えて行くもの 附記

伊出立前に抱えていたはずの執着が、日本に戻ってみると、憑きものが落ちたかのように抜けていることに気付く。 10月2日。 下校する学生の波を遡るようにして向かう和光大学、アンデパンダン展。 これを目的と訪ねた佐藤実さんの作品は、微かな現象を切断面…

触れる端から消えて行くもの 3

22日。 地図を見ていたらVia Fabio Filziという通りに聞き覚えがあり、なにかあるやもと午前中にミラノ中央駅から歩いてみることにする。 中央駅は、通勤通学観光での賑わいにボロボロになりはしないかと不安になるほどの壮麗さ。 ほとんど、権謀渦巻く御殿…