すっかり片付いた納戸のどこかで紙が鳴る。 丸めた紙が次第開いていくみたいな音。 ああそうだ、預かったものを紙に包んでここに隠した覚えがある。 ただ、誰に何をか、肝心なことは何一つ思い出せない。 見付からぬ出処に澄ます耳の中にこそ音がある気にも…
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