体調崩し急ぎ帰宅した夕刻、玄関先で良い匂いを覚えた。 家の者の話からすると、バラのよう。 翌朝にも確かめようとは思うが、やはり風邪で、寝込んでしまっている。 ようやっとに床を離れたのが三日後。 這い出た庭に、すでに花は無い。 しかしそれでも、曰…
親戚の集いに居場所を見付けられず、離れた場所でコーヒーを飲んでいると、 従兄の子が紙束抱えてこちらへやって来る。 どうやら、描いた絵を見て欲しいらしい。 家族旅行で目にしたのだろうか、色鉛筆の線が景色らしくのたくる。 しかし、山だろうが海だろ…
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