絵を描いていながら、紙の表裏判断がどうも心許ない。 そういえばかつて、裏と表では匂いが違うと言っていた人が知り合いにいたな。 紙を宙に持ち上げて…空間を分かつ被膜だからなんよ…だと。 しかし、分かたれた上/下、左/右に匂いの差なんてあるか? ふむ…
蜃気楼が出ていると教えられ、海岸に出てみる。 確かに、煙った水平線に波形の帯が見える。 あれは対岸の景色の逆さまの映しらしいですね…と口にすれば、 「ここから眺めていては、どこの景色だなんて確かめようがないでしょう」。 応えるのに窮して、行って…
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