シンクロナイズド・シンキング

linedrawing2008-05-09

ディレイが効き過ぎているこの日記。
さりとて、リアルタイムで実況などは出来ないのだから、時差もまた味…とは、また言うに事欠いて。
呆れてやってください。


4月22日。
Tシャツの試作確認と目論み事に集う飯田橋
はい、そうです、久々にTシャツ新柄が出ますよ。
加えて立体をも現出させんとす、手筈ごにょごにょ。
追って、続報を待て!
とんとんと済ませた話の後に、TURQOISE.ROSCO.社長編集のお笑いDVDを皆で視聴。
計画の焦点ほどには、笑いのツボは重ならない。


期待に駆られ急ぎ向かう青山Art-U room、ANU TUOMINEN“森の住人”展。
画像だけでも惹かれた質感の実際を、ようやっとに体感出来る。
会場空間の白は雪となり、作品は森の入口を示す。
動物と化した日用品が逃げて行く…。
冷たいところに飛び込んで得てきた温もりは、音にも変換出来そう。
カタカタ、コトコト、コロコロ。
ふぅと息吐き、わずか断片ばかりでもこの空気を持ち帰りたいと作品集に手を伸ばすが、なんと既に売り切れ。
在庫の在り処聞き、勢い恵比寿のlimArtまで走る。


観ながら打ち合わせようは、無謀かな。
鈴木マガジン編集と待ち合わせるSuper Deluxe、“盤極道 弐”。
知った顔ちらほらに挨拶する会場には、すでに角田俊也さんの選曲が鳴っている。
フィールドレコーディングや、音の佇まいそのものへと向かう展示で知られるが、ここでの相貌は白熱するハードサイケ。
いや、ハードロック〜ブログレ〜ジャズと横断しているのだけれど、残る印象が。
気付けば、FLYING LIZARDSやRESIDENTSまで掛っている。
どこか音の上辺で揃えたかの並びは、あながち他の仕事からずれていないのかもしれない。


続いて、寺本綾乃のダンスを中心に組まれた舞台。
佇まいからがお伽噺の始まりを告げている。
オルゴールの音でも纏っているのか。
クルクルと機転閃かす動作が、器楽音と戯れているかで愛らしい。
ただ、音のキメで揃えた振り付けとなると、シンクロしきれず印象が断ち切られる。
伴奏の生演奏から録音へのスイッチに躓いているように映ったのだけれど、そこにはこちらの耳も躓いているから、何とも言えない。
もっと簡素な設えで、日常に近しいささやかな所作を目にしてみたい。


換わって、東谷隆司。
行状ドキュメントの映像を枕に、陶酔し切った爆音でのクラッシックDJプレイが延々と続く。
場内興奮、終わって喝采
場から零れたか、僕には雰囲気呑めず、苦笑い。
確かにインパクトは凄いが、有無を言わせぬ攻勢には何も返せないもの。
この類の‘凄い’なら、場所を違えればざらだろうに…俎上に載せているイベントこそが凄いのか。
ともあれの充実に中てられ、ぐったり疲れ、スイス人の手になるハーシュは観ずして帰宅。
はい、打ち合わせは無事済んでいます。


サンプルに貰ったLive at SUZUKIMAGAZINE、不用意に帰りの電車で開き、掲載の田中六大の作品に痺れさせられる。
漫画にして1曲の背景をループが回っている!