喝采もリズム

linedrawing2008-04-06

雨の気配する曇天…とはいっても、好奇心挫くほどではない。
WEB上で躓いた音を確かめに出掛ける、3月23日。
些か渋っているのは懐不如意だからで、まずは音盤処分して軍資金調達。
それを得た端から再びにレコード買って崩してしまう体たらく。
手にしたのは、欲しくても安く出ているのを見たことがなかったJOYRIDE。
それが破格の値を付けて眼前にあるのだから…‘うん、分かるよ’との声を空耳でも良いから聞きたい。
そうして、降り出した雨の中、不案内な街へと向かう。
プリントアウトした地図びしょびしょに辿り着いた入谷なってるハウス、ベルギーから来たTHE CRAPPY MINI BANDのライブ。
始まる前からステージに散らばる楽器/非楽器群が期待引き上げる玩具楽団。
てっきり開かれたままの梱包と見たエアパッキンまでが鳴らされるとは思わなかったけれど。
奥に鎮座するドラム、弦に、日本からチューバの高岡大祐を加えた男3人が揺らぐも芯のある土台を築いていく。
そこに乗るはショーの花形…女の子2人が声、トイピアノに始まって玩具箱から音閃かせて可愛い。
いや、しなではなく、毅然として放つ様が。
ファンファーレに先導されたサーカスは、キャバレー、オペラ、フォークにパンク、インプロと巡っていく。
越境、越境また越境…それでも、どこぞの国のトラッドか…空気が香る。
仕舞いには、日本からホーン隊やらバイオリンまで加えたどんちゃん騒ぎ…いずこの祭りとて、意外と近所だったよう。
うわぁ、愉しい…当てられっ放しに終幕、はたと気づくは、ステージ上よりも人の少ない客席。
おいおい、このパフォーマンスにこの集客って、興味の磁場が狂ってる。
砂糖に辿り着けないアリがあるのか。
もったいない!!!