2006-01-01から1年間の記事一覧

屋久島〜N.Y.間

8月1日。 TURQOISE.ROSCO.社長にお招き頂いて、いそいそと原宿クエストへ。 テラウチマサト 展オープニング・レセプション。 女優・モデルを被写体とした写真が中央に置かれたのは、制作に多くの人が関わるからか。 両端に屋久島/N.Y.の風景写真。 その中…

書物裁縫

6月“(g)”での飯田竜太 展、7月“東青山”での立花文穂 展。 一方は端正に切り刻まれた本、一方は崩れるにまかせた本の堆積。 いずれも、本好き紙好きにとっては、心躍るような展示。 …のはずが、何か引っ掛かるものがあるのは、素材の中に自分の探している本…

白瀧文化祭仕舞い

気付けば月を跨いでいて、展示はすっかり終了。 近く遠く足を運んで頂き、感謝です。 また、都合が付かず、万に一つと、念写に励んでいた人にも、ありがとう。 わずかでも、興味関心を媒介すればなによりかと。 視線が集約するところを持たないだろう会場。 …

深夜行路

昨日は、連日のイベントの後、関係者揃って杯を合わせる。 途中乗換駅で最終を逃がし、駅7つ分を徒歩での帰路。 前日の掛け違いを持ち越してきてしまったか。 線路沿いに聳える、巨大な茂みと倉庫…まるで領土を取り合っているかのよう。 その足元で、疎らな…

赤塚採取

さて、今日が白瀧文化祭、会期初日。 詳細は7月8日の項に。 重ねてよろしくです。 今日は気になるトーク・イベントもあったのだ…と、帰りに急ぎ寄るが、あいや時間を勘違い。 夕ではなく、昼の催しでした。 すでにして気配すらも跡形もなく。 なにか掛け違…

記憶埃

記憶が塵芥と化す前に書き付けねばと思えど、すでにして埃まみれ。 ではあっても、7月3日。 10月のイベントに向けて、詩人の木部与巴仁さん、音楽の大熊亘さん、桃梨のお二人と会談。 いずれに向かうか分からぬ流れが、それぞれの肩書きを‘かたり・おと・…

雷獣

駅に降りると、底が抜けたかのように落ちる雷と雨。 ‘徒歩2分’がもう必死。 しかし、それが用意されたもののように、幕開けに相応しい伊東篤宏さんの展示。 踏み入る会場も帯電している。 明滅する光と音。 メタリックな空間を後にすると、不思議と牧歌的印…

足踏み行

アメリカ・ツアー中の秋山徹次さんからメールが届く。 日本で鳴る音にしてからがすでにそうであるかのような風体であるのに、付された写真は正に想い描くところのロードムービーの1カット。 ギター1本を頼みに拓く道を旋律は這い、行く先々で返す音と絡み…

白瀧文化祭

雨の幕の内に、暑熱が籠っている。 汗に湿って、日に幾度もの着替えを強いられる。 水を浴びた体で、部屋に散り散りに用意した着物を拾い身に着けていくと、帯ばかりが遠くにある。 手を伸ばすうちに、ずぶ濡れで川向こうの呉服屋に。 “さて、何をご所望で”…

POOL

“seem”初日を訪ねてくれた、以前の作品から眼にしているという人が、“pool”展(2001年OFF SITE)に付した文章のことまで覚えていてくれて。 これに応えて読み返してみるに、表そうとしているものは現在においても通低音。 今更ながら、ここにも掲げておきます…

花像

新聞の句評欄、加藤郁乎の句集(“實”文学の森)紹介に採られた内一句。 このはなのさくやはうつゝ初桜 初桜とあるのだから、そうであるはずがないのに、幾重に浮かぶ読みに八重を想ってしまう。 この句の前書とされた歌にも惹かれる。 あさゆふに花まつ比はお…

seem仕舞い

昨日を以って【seem】終了。 来場多数、滞りなく会期を済ますことが出来ました。 多謝!!! 展示は点。 関わった誰彼に措いても、幾束もの線へと連なる端緒となれば。 会場近くに、通いたくなるほど美味い定食屋を見つけた…とかでもね。 最終2日、会場で過…

seem展開

昨日が、長尾明子さんとの2人展【seem】初日。 危ぶまれた天候にも、雨に誘われる人もあったのか、来場多数に感謝しきり。 跳ねが上がるといっても、それが季節の風貌だものね。 波紋散らして、どこまで響かせ得るか。 以前の作品から追って見ていてくれた/…

flower〜topography

見えている=存在しているものでもあるまい。 見慣れていた家屋が更地になっているのに出くわしたりすると、ふと、そんなことを思う。 存在に不安があるならば…と、周囲に触れ、感触を確かめながら歩いてみる。 傍から見れば、ふらつく体を支えようと、つかま…

seem

出掛ける日に限って雨。 薄日にも川向こうのアジサイは目に付く。 それが、ぐるり周って橋を渡り脇を通る際には、どうしてか見当たらない。 かといって探すわけでもなく、外出の度に川を挟んだ花を見ている。 幻であっても支障はないし。 植物の幽霊など…視…

静音権

7月の展示に向けてのミーティングに託け、立ち寄る閉店セール中のレコード屋で、もはや存在しないレーベルのCD発見。 RUBE WADDELL。 アパートの一室でガラクタ炸裂…といった風情の爆音ブルース。 近所対策をどうしているのか、心配される。 かと思えば、…

雨雲縫合

5月19日。 都合良く、雨足を縫って、曇天の下を移動。 展示チラシを置いてもらおうと訪ねたギャラリーで共通の知人を引き当て、 初めて訪れるスペースは空間も物も人も言葉も旧知のように待ち構えていてくれ、 容器の奥に景色/佇まいを仕舞い込む作家の展示…

MY MOLESKINE EXHIBITION

移動する展覧会。 牽引するは、欧州ノート・ブランド、MOLESKINE。 国内外のクリエイターがそれぞれに頁を埋めたノートが、あちこち経巡っていました。 僕のは、昨年の表参道ナディッフに始まって、京都恵文社を経て、今月初めまでブックファースト渋谷店。 …

諸国漫遊記

納品を兼ねて訪ねた原美術館に始まって、昨日は…いや、もう一昨日か…6月に控えた展示(詳細は追々)のチラシ撒き。 立ち寄るギャラリー/スペース等、そのことごとくに引っ掛かり、目的が転倒する楽しい会話。 どこもが、こだわりを軸に回る王国のよう。 それ…

花が由来を知るはずもない。

小学生の頃に見舞いでもらったものを、挿し木したバラ。 今年も咲いている。

KENNETH HIGNEY "Attic Demonstration"

ライブ以降、部屋のBGMはJADフェア(苦しいか)開催中。 そこに違和なく紛れる1枚。 76年自主リリースのアシッドフォーク…と言うか。 マイペースを突き通して、逸脱し続ける唄。 慌てて追ったか、演奏まで綻びだす始末。 怪しい電子音/ファズも時折鳴る。 ロ…

マイペンライ

今月3日、待望のJAD FAIR来日公演目指して、学芸大学trayへいそいそと。 自身のアートワーク展示に合わせたイベントとあって、ソロでの登場はこの日限り。 JAD FAIR/HAIF JAPANESの音楽を例えるなら…日曜大工か。 衝動に任せた手作りを、万事まとめる愛嬌。…

端緒

描いていたものが作品となった時に‘自己表現’を思わなかったはずはないのだけれど、制作を続けていく中では、僕と作品、そう親しく寄り添っているようには感じられない。 アイデア、素材、作業、仕上がり…折々の手許にあるものから意味を見出し、その都度ば…