展示案内

linedrawing2018-10-19

点と線のコンビネーションで空間は拍を持つだろうか。
青山通りにある家具店内ギャラリーで、市村しげのさんとの二人展。
新作旧作揃えて控えておりますゆえ、秋空の下お誘い合わせ出掛けてもらえましたら。

2018年10月19日(金) - 11月27日(火)
【RESONANCE - 蘇生する空間】市村しげの×小川敦生
at DELL’ARTE(デラルテ)/カッシーナ・イクスシー青山本店2階
11:00 – 19:00(水曜定休)
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DELL’ARTE / Cassina ixc. Aoyama shop
東京都港区南青山2-12-14 ユニマット青山ビル
tel. 03-5474-9001(代)
http://www.cassina-ixc.jp/shop/pages/cassina_aoyama.aspx
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『over border』 小川敦生
車に乗せてもらって国道を辿っていれば標識が教えてくれたんだろうけど、こう勘を頼りにフラフラと自転車で街路を彷徨っていては、いつ県を出たのか未だ市の中にいるのかどうにも掴みづらい。
地図上ではハッキリと境界線が引かれているのにだ。内/外が判別し難いといえば、この身体にしてもそうだ。
口腔内は内なんだか外なんだか…そうそう、内科、外科の区分ってやつ。
いや、そればかりじゃないな。
昨日読み終えた本は、僕の内にあるのだろうか。
夕飯に食ったうどんはどこで僕の内へと侵入してくるのか。
細胞レベルで摂取したところで、最後まで栄養素のイメージから離れられず、自分の一部となる気がしないけど。
この島に上陸しながら、未だ日本へ入国した気がしないでいる海外から来た者があるだろう。
周囲の扱いから、人の中にありながら自らがその一員であるとは信じることが出来ない者もあるだろう。
境界は確かに明示されているが、現場に居る者が内/外の確証を持てることなんてない。
だから現在どこに居るかとは聞いてくれるな。
もう携帯の充電も危ういし、尋ねるなら目的地にしてくれ。
きっと着くから、明日そこで会おう。