NOSEFLUTES – Several Young Men Ignite Hardboard Stump(LP Reflex Records ‘86)英

linedrawing2018-11-06

Roger Turnerが来日していたと聞いて、ドラムを得物とした即興演奏家とは承知しているけれど、さてどんな仕事をしていた人だったか…。
調べてみると、なんとNoseflutesの1stでも叩いていた。
Captain BeefheartからTalking Headsへの道を辿る内に迷子になって、用心のために棍棒やらバール手にして荒くれたがNoseflutes。
彼らも2枚の12”がある(内1枚にもRoger Turner参加)レーベルRon Johnson Records。
そこからリリースのあったバンドを中古盤屋のエサ箱に追っている内…手の込んだ組み立てながら結果トライバルな印象に刻まれるリズムや、ハードコアから捩じり取ってきたかの鳴り、小回りの利かないボーカル…とあまりの共通項の多さに見分けがつかなくなってきて、これはもう時間掛けて集めてきたけれど十把一絡げに処分をと考えていたところ。
それが改めて聴き返せば、埃まみれではあってもジャケットは着ているぜと示すこのメロディーの伊達っぷりはどうだ…場末の流儀みたいな旋律の魅力は、この機の発見だった。
肝心のRoger Turnerはというと、そうそう壊れる際のスタイルが味なんだよと、収録曲の半分近くでアタックの周辺へ砕け散っていくようなドラム、打楽器を担っている。
ライブに足運ぶこと叶わず、身動き出来ない時に於いても、充分にトリガー足り得る「興味を持つ」ということ。
藪から棒ではあるけれど、Roger Turnerには感謝しなくちゃね。
https://youtu.be/nsg2S_4C1JA