遊園地まで徒歩何分?

linedrawing2007-09-24

7日。
自転車で行ける距離に展示があるというのは、それだけでも嬉しい。
他にも自転車で行ければと思うのが、輸入/中古レコード店、ライブ・スペース、美術館…あるにはあるのだろうけれど、望み始めたら際限がない。
茅ヶ崎kalokalo houseナスマサタカ“エノナカノコトコト”展。
隣接するショップ併せぐるり廻る空間からしてからが、アトラクションめく。
あちこちひょこひょこ並ぶ立体・平面が展開するは正に遊園地。
それも、子供の無謀な未来予想を具現化したようなテーマパーク。
氷や砂糖の建材輝く…ってね。
実際のところ発想元に置かれていたのは、作者年齢相応の駄洒落だった…というのがオチ?


会場では鳴っていなかったけれど、買って帰ったナスさんの手による音源集もアトラクション巡らす。
ナスナス楽団“my best 20”(nasreco CDR)。
ニーノ・ロータの作曲に必死に応える玩具楽団みたい。
バランス崩しつつも止まないピルエット。
全く、打ち込みにしてこのゼンマイ駆動感とくるのだから…聴いているこちらまでがバランス外すほどに凄い。


併せて、ここのところ届いたサンプル音源を並べてみる。
手渡し出来る範囲で、楽しげに音粒が跳ねている。
本当、近所に遊園地が来ているみたいだ。


フィールド・レコーディング、器楽、電子音…揃えただけで即作品ともなる中で、同じ道具立てで音楽を組み立てようとする所作からしてが、もう愛らしい。
kaneko,yuki“rut”。
細部においてまで選別され、たわめられた響きが、ここでのみ放たれている。
例えば…何気なく目にしていた景色を改めて注視する機会があれば覚えるだろう、思い掛けない感触。


soundworm“instincts and manners”(360°records 360R45)にしても、日々の片々を重ね貼りした日記頁の抜粋のよう。
曲毎の差異も構わず過ぎる日々。
日常の地平で見覚えのあるを得たと思っても、次の瞬間には見失っている。
人懐っこい異界。


そして貰ったばかりのF.L.Y.“Irrlicht”(mao DQC-16)!
伝わらないの承知で延々と言葉を費やしそうになるのを留めて。
横丁に潜む黄昏に、踏み込む千鳥足の心地好さ…とだけ。
それでも、本当にヤバイなぁこれ云々…。