残像標的

linedrawing2007-05-02

後から得た情報に、いつだかの目の端で捉えていたぼんやりに焦点が合うことがある。
とは言っても、何時・何処でまでは覚束ないまま。
内容知ったばかりに、遭遇しているはずの地点を、記憶の中に慌てて探すことになる。
趣味が趣味だけに、本やレコードとなると尚更。


4月17日。
打ち合わせまでには時間があったので、見当付けていた中古盤屋に立ち寄れば、見事目当てを発見。
相場より安く思える値段もあって、喜び勇んで会計へ。
しかし、記憶に追い着けたことばかりに浮かれて落とし穴。
近くの廉価盤店で、同じものを5分の1の値段で見付けてしまう。
退くに退けず、こちらも購入。
見覚えのあるジャケットが、記憶の中でぶれて残っていたのは、このせいか。


代官山にて、次の“Linus' Blanket Society”に向けての打ち合わせ。
当てもないところに向かって希望を口にするのは、これもまた、思い出せはしないものの、どこかで切っ掛けのようなものを手にしているからか。


ほらと言わんばかりに、帰りに寄ったGallery it'sで写真家の中島博美さんと遭遇。
タイミング計ったかの偶然。


しかし、エッシャーのガチャポン、試みるも狙いは当たらず。


23日。
Tシャツ取扱店を、作品披露兼ねて、流通お願いしている小山さんと挨拶に回る。
AXISNADiffON SUNDAYS
各店舗担当者と話す内に、戻ってくる感覚がある。
ということは、どこか沈降していたのか、僕は。


30日。
Bridge Records/WORM EATEN CONSEQUENCESとのミーティングに新宿。
ジャケットは互いの思惑を量って組み立ては慎重に、イベントの企ては勢い乗りが肝要。


あれこれの用事も済ませてから千空間、吉田重信 展。
陽と共にある作品だったので、遅かりし、夕刻では姿を捉えることが出来ない。
概要ばかりを耳にして、募る興味に、せめて残滓でもと空間の片隅に求めるが、出直す他ない。