開閉回廊

linedrawing2007-04-15

季節惜しんで掲げる画は、再びに先の桜。
もはや、景色には八重ばかり。


12日。
入学/新学年に合わせてということもないだろうが、街に改装、移転、閉店の知らせが目に付く。
用事済ますにも、目的の店舗へ延々迂回して案内されているかのよう。
移動するばかりで、早くに出た時間は潰れてしまう。


原美術館ヘンリー・ダーガー 展オープニングレセプション。
一昨年のハウス オブ シセイドウでのアール・ブリュット展でも数点、作品集では見慣れたものであるはずなのに、引き込まれながらも感じるこの圧迫感はなんだろう。
これだけの空間を与えられて、作家の妄想が嬉々と跋扈しているのだろうか。
生前には描いていたことすら知られなかった膨大な作品群は、埋もれていたと言うには当たらないと思う。
披露するには、衝動がおとぎ話と化す時間が必要だったはず。
今ですら、鑑賞者の方で距離を取らねばならない危険はあるだろうから。