落栞

linedrawing2007-02-09

昨日。
猫が居眠りしている。
日々の馴染む佇まいの神楽坂のまんじゅう喫茶にて、写真家の中島博美さんと、漫画家のクマリネさんと会合。
中島さんに至っては初対面のこの場で、するすると話が交わされている。
切り出した言葉を、誰かが拾ってくれると思える心安さからか。
捨て牌溜まらぬゆえに、楽しい時間が延々と。
自分の過分も判断付かずにここのところ抱いていた、身の丈に余る知識は持つも放つも危険…との警戒を払拭出来たようにも。
興味に突き動かされての行動は、別の興味が引き受けてくれる。
店内では収まらず、暮れる街路を駅まで喋りつつ。


帰り下北沢で途中下車して、急ぎ中古盤屋へ。
先日寄った際目にした、ART PHAGなるグループの89年リリースのアルバムが目当て。
当時のレヴューにはジャンク・サウンドとあったと記憶していたが、虫の知らせからか自分で調べてみると、初期GORIESのプロデューサーによるインダストリアル・ガレージ・ブルース。
そうと知れば、逃がすまじ。
詳細掴めぬFUNCTION DISORDERと共にせしめ、ホクホクと。


駅から駆る自転車で、耳にする電話の呼び鈴。
先にあるガソリンスタンド。
客と共に従業員が何人も見えるが、鳴り続けているそれを誰も止めないようだ。