哀れ景色は塵芥

linedrawing2006-10-06

オーバーヒートか、身体動かず。
午後過ぎの起床にも拘らず、未だ眠い。
一昨日の実演組のリハ終了時から、公演当日の開場まで、会場床にチョークで線を描いていた。
BGM持参で独りともなれば、自宅での作業と変わらぬものとのつもりが。
サイレンシティ”。
各部分は知っていたものの、幕が上がって披露されるは大化け。
役目解放から脱力してか、言葉を追いきれないきらいはあったものの、これは純然たる音楽劇。
伝奇語りし、一巾のタペストリー。
言葉が何を指すでもなく、大熊さんクラリネットの泣きと愛嬌が、JIGENさんのベースの梁柱が、女王然とした上村さんの唄、朗々たる木部さんの声の響きが、猥雑な街の景色を構築していた。
僕の仕事がいかほど効果を担えたか分からないものの、この場に与れて良かった。
出演者、関係スタッフ、来場者には感謝です。
惜しむらくは客の入り。
荒天告げる空模様では仕方ないかな。
台風に追われるかの帰路。
そのままに残してきてしまった、擦れ粉と化した線すらも、吹き消されるか。
ああ、会場のout-loungeは11月までで、ビルごと消滅だそう。