一夜祭

linedrawing2006-10-02

9月27日。
紙の買出しに駅へ。
雨に泣かれて自転車使えず、バス移動。
が、みるみる陽が射し晴れ渡り、帰りには用心も無駄に。
久々に見る車窓からの風景は、すでに何度も改訂を重ねているようで、記憶との比較を強いられる。


9月29日。
夕からの予定前に、毎度毎度のチラシ撒き。
ontonson事務所でチラシ配布をお願いしつつ、レコード店の盛衰と、ならばと捻る構想妄想話。
事務所カフェ、ニットコア、ニットロニカ!!!
日暮れて“植物文様”展、会期折り返しに置かれたトーク・イベント。
来場者を待ち構える関係者の数で上回るのを覚悟して向かうが、開けてみれば会場にまんべんに散る入り。
足繁く通ってくれる知人も、告知に際して名前ばかりで見知っていた人も。
ありがとう。


9月30日。
午後から在廊。
あれ、兼藤さんも。
継ぐように人足があり、潰すつもりでいた暇もそれほど拾えず。
ふーん、眼を凝らすこと/耳を澄ますこともせずに出て行く人もあるんだね。
それもまた1つの鑑賞法。
ギャラリーへの用件で訪れていた版画工房の人に、見せてもらった年1回発行の作品集にそそられる。
夕からは知人も訪れてくれ、ガジェット話で盛り上がる。
皆、奇妙なものが大好き。
駅からの自転車での帰路、道際に猫の死骸。
その先に大きな幟が立つ神社。
偶然の配置に、足元掬われる気がする。
頂いた花を花瓶に移し、写真に残してから、寝る。


10月1日。
友人と会場にて待ち合わせ。
影を作ってもらいながら、無愛想に光る線を追ってもらう。
連れ立って向かうは、Gallery it's “to 10” to-kichi 展。
早い時間に、先着順に供されるプリンをまんまとせしめる。
アイボリー色の上品な甘さが、展示の印象ともなる。
千切られ組み合わされ、空間一杯に敷き詰められたイメージの断片。
びっしりと並ぶ様には、羨ましくもなる。
次に向かうは、gift lab
スリフト・ショップに並ぶガラクタと、アーカイブに仕舞われたままの宝物の話題。
店主にお薦めのカレー店を尋ね、そこを遅い昼食/早い夕食の砦とする。
インド定食店然とした店内、TV中継のシューマッハに声援送る客達…妙に落ち着く。
友人のマンガの新作プロットに促して、日常と差異について話す。
同項にある者を遠く感じて、立場を違える者を親しく感じるのは何故だろう。
駅で別れ、独りConnectedへ。
ネット上の情報伝播の現在を教わる。
オープニング・パーティにと戻るGallery it's。
その世界創造にやはり打たれる…が、展示作品の多くが共作であることに気付き、ちょっと引っ掛かる。
この王国、住民の姿が捉え難い。
来場者同士で、啓祐堂を端緒に北園克衛 話。
唐突さが嬉しい。
人に惹かれ人に酔っての長居。