MICROWAVE – The World Is Still Revolving(LP Wolsey Records)英

linedrawing2015-05-15

まさか日本でこのレコードを見付けることになるとは…先日の大風で飛ばされてきたかな。
ジャケットからはミニマルな反復でも流れてきそうだけれど、然にあらず。
つんのめるようにして倍速でステップ踏むファンクで始まったかと思うと、続くはラスタ調。
そのいずれもが合唱団が委嘱したかに無垢な少年少女の声で歌われている。
「イマジン」にロッド・スチュワートの「セイリング」…数曲のカヴァーは、ベタ選びながらイージーには聞き流せないアレンジでインスト曲に仕立てられ。
とはいっても、大きく軌道外れるようにハンドル切っているところがあるでもない。
それなのに、どこまでも貼り付いてくるこのウィアード感はなんだろう。
個人的には形式関係なく、この感触をこそサイケと呼びたい。
養護学校の生徒と先生によるバンド…先生のサポートがあるにしろ作曲から演奏まで生徒が見事にこなすからには、奇妙な味わいの謎解きをプロフィールが提示する訳でなし、こんな註釈はいらないか。
必要を前にして生じるハンデを「障害」と言うにしても、自身の営為において楽しんで生きる術を持っている者を「障害者」と呼ぶ違和感、それこそがこの味わいに近しいものな気がしてくる。
http://www.somewherethereismusic.com/article-microwave-the-world-is-still-revolving-81423762.html