インタビュー映像案内

linedrawing2010-03-19

cutter knife skating -5
英国の創音集団THE NEW BLOCKADERSは、
その初期に‘アンチ’をスローガンに掲げていた。
無に到るまでの排斥。
一方で無音のトラック、他方で金属の軋みで充満した音空間、
いずれもがその成果なのだろう。
両者が表裏…均質なものだとするなら、
ジョン・ケージの4分33秒は一転する。
空に端片を見付けるのではなく、微細な音が蟲集する時間に。


そもそも、なぜ‘空白’と口にするのか。
完全な無であれば、黒と映るだろうに。
光か残像が詰まっているからか。
あるとも/ないとも呼び難いところ。
そこで、なにものかが待っている。

開催中の展覧会。
参加作家毎のインタビュー映像が、美術館HPにアップされました。
先日のトークイベントで僕との対話を務めてくれた山口絵美さん。
その手になる映像。
彼女の瞬きが捉えた、所作、空気。
会場へと繋がる、もう一つの作品空間と見てもらえたら。



MOT アニュアル2010 出展作家インタビュー】
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/111/4


どうぞ、よろしくです。