屈折路

linedrawing2006-08-29

昨日、京橋。
以前に多摩川のart & river bankで眼にした写真作品の印象が残っている、古賀亜希子。
巷房での"ジュスティーヌ"展。
やはりここでも、禍々しい空気が写し込まれている。
不思議な視点。
それが未知への恐れとしてではなく、自らがある場所から見出しているかのようで。
…などと考え巡らす後ろに、思い出/美しい風景談話…失礼、そそくさ退散。


次いで向かうは、黒田薫 展"はね と ふね"。
黒田さんは、2月に展示参加した折の作家集団unit Fの仲間。
地下の小さな白い空間に、白く大きなものが蹲っている。
陶で出来た作品そのものの大きさは空間を覆うほどではないのに、骨格を折り曲げ収まっている印象がある。
印象全体を引きで確認しようとすれば、廊下へとはみ出すほど。
造形の内/外の境界が危うくなるのも、視線まで捻じ曲げずには収まらないからか。
大きな空間で広げるまでの格納庫。


【はね と ふね】 at ギャラリー山口
黒田薫 展
2006年8月28日(月)〜9月9日(土)
11:00〜19:00(最終日は17:00まで 日曜休廊)


帰りに代々木のDADA CAFEにて一杯。
1日置いての再訪。
最近、外で呑むとなるとここばかりのお気に入り。
ふむ、帰路が折れ曲がっている。