春の撹乱。 舞台の転換を図るかに、大風が前の季節の名残を吹き浚っていく。 勘違いもあるのか、春の先鞭までもが薙ぎ払われて。 息吐く凪に表に出れば、景色は坊主。 それでもしぶとく空枝に残る小さな白い花に、目が留まる。 鈍く光るを、何の花かとよくよ…
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